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教室の紹介

琉球大学医学部医学科器官病態医学講座病態消化器外科学分野
琉球大学医学部附属病院第一外科

Unit of Organ0oriented Medicine Division of Digestive and General Surgery
First Depertment of Surgery

教授:西巻 正

この度は琉球大学医学部病態消化器外科学分野(第一外科)に興味を持っていただき、大変有難うございます。私は生まれも育ちも雪国の新潟で、昭和54年に新潟大学医学部を卒業しました。平成14年に縁あって日本最南端の大学である琉球大学に赴任しました。私の専門分野は消化器・一般外科、特に食道・胃の外科です。この項では私たちの組織がどんなもので、なにを目指し、なにをみなさんに期待しているのかを述べさせていただきます。

より良いトレーニングプログラムを

私たちの組織は琉球大学のなかで2つの看板を掲げて活動しています。すなわち、医学部と大学院においては病態消化器外科学分野という名称で、教育・研究活動を行い、医学部附属病院では第一外科という名称で診療活動を行っています。しかし、その実体は1つで、教育・研究・診療は互いに不可分な私たちの活動です。おそらく、みなさんの関心は私たちの組織に参加したら、どんな分野で、どんな修練を受けることができて、どんな資格を取得できるかであろうと思いますので、研究・診療分野に焦点を絞って紹介したいと思います。

私たちは琉球大学の医学部と附属病院において、消化器外科、乳腺・内分泌外科、小児外科の3分野を担当しています。消化器外科は食道・胃疾患を担当する上部消化管チーム、小腸・大腸・肛門疾患を担当する下部消化管チーム、そして肝臓・胆道・膵臓疾患を担当する肝・胆・膵チームの3つに担当分野を分けています。つまり、乳腺・内分泌チーム、小児チームを加えた5チームで研究・診療活動を行っています。各チームの活動内容はそれぞれの責任者から別項で詳しく紹介されると思いますのでここでは省きますが、私たちのスタンスはあくまで手術と臨床研究の重視です。私たちの組織に参加されたら、みなさんにはメスの切れる外科医になってもらうべく、より良いトレーニングプログラムを練っているところです。

外科医としての高度な技術と広い見識

さて、新たに卒後初期臨床研修制度がスタートしましたが、みなさんはこの研修を修了しても外科医に必要な技術・知識のごく基礎的な部分を研修したにすぎません。これからみなさんは自分の専門分野を決定して専門修練を受ける必要があります。まず専門修練の最初の段階ではできるだけ広い分野で偏りのない外科修練が求められます。実際、専門医資格の第一段階である日本外科学会による「外科専門医」の認定を受けるには消化器、心臓・血管、呼吸器、乳腺・内分泌、小児外科などの広い分野で最低350例の手術経験が必要とされます。私たちは学内では心臓・血管、呼吸器の外科を専門とする第二外科と交流修練制度を開始すべく準備していますし、学外では県内外の第一線基幹病院とアライアンスを組んで偏りのない手術を経験できるシステムを確立しつつあります。私たちの専門修練プログラムの最終目標は公式に標榜できる専門医資格、例えば「消化器外科専門医」などの取得です。

卒後初期臨床研修においても、いわゆる後期専門研修においても大学病院に魅力を感じない研修医が少なくないと耳にすることがあります。それは本当でしょうか?私にはそれはひと昔もふた昔も前の話に過ぎないと思えてなりません。少なくとも私たちの組織は学内外で前述したような包括的修練プログラムが用意されており、心配は無用です。むしろ第一線の病院とはいえ、ひとつの病院で、限られた数の指導医のもとでうける修練の方が、我流の技術と偏狭な思考にはまってしまう危険性があると危惧しています。外科医としての高度な技術と広い見識を得るには、できるだけ多くの病院で多数の上級医の指導をうけ、多くの症例を経験することが必須です。繰り返しになりますが、私たちの組織ではその条件を満たす関連病院とのローティション体制をとって、若手外科医の育成を行っています。

学術的研究により科学的思考法を

もうひとつの大学のメリットは学術的研究により科学的思考法を身につけられることだと思います。琉球大学にも大学院があります。私は若手外科医には大学院での本格的医科学研究を積極的に勧めています。小手先の技術習得だけを求めるのではなく、医科学研究の考え方と手法を深く学ぶことも優れた臨床医に必要だと考えているからです。すなわち、私たちの組織は医学博士号の取得も外科専門修練における目標のひとつに掲げています。私たちの有機的包括的外科専門修練プログラムにおいては国内あるいは外国留学も選択可能なオプションです。

率直に言って、私たちの外科は本土の大学からみれば小所帯であります。しかし、その分アットホームな雰囲気で、沖縄ならではの居心地のよさがあります。私たちは小さくともきらりと光る外科を目指して努力しています。理想に燃える若い皆さんに会えることを楽しみにしています。

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