新着情報

Conversion therapy in patients with colorectal liver metastases

雑誌:European Journal of Surgical Oncology

発行年:August 2021

PMID: 33640172

論文を選んだ理由:下部消化管グループを回っているときに、毎朝大腸癌ガイドラインのレクチャーを受けていたので、関連する内容として今回の論文を選びました.

論文の内容としては、大腸癌肝転移のConversion chemotherapyは手術にまで持っていくことができれば、OSの延長が期待できるが、そうでなければ緩和的化学療法とOSはほぼ変わりない.また、手術まで至る症例ではKRAS/NRAS野生型が多く、抗EGFR抗体薬を一次治療で使用していることが要因となっている可能性があるとのことでした.

私の中ではガイドライン上、抗EGFR抗体薬は3次治療までとっておくような印象がありましたが、読み直してみると腫瘍の縮小を狙う場合には投与が考慮されるとあり、大腸癌肝転移症例でも同様の使い方が勧められるのではないかと思いました.

2021/9/1 石嶺伝羽先生

関連記事一覧