抄読会を行いました。

2023年5月17日 抄読会 発表者:仲本正哉

論文名:Esophageal malignant melanoma: analysis of 134 cases collected by the Japan Esophageal Society

雑誌:Esophagus (2015) 12:158–169

論文要旨

本論文の目的は食道悪性黒色腫の発生率と予後を報告することである。全国141施設から食道悪性黒色腫症例を収集し分析した。結果、食道扁平上皮癌と比較しリンパ節転移の頻度は変わらなかったが、リンパ節転移の範囲、個数、他臓器転移の割合は非常に高かった。T1b以深の症例に対しては外科的切除が主な治療ではあるが、予後は非常に悪かった。食道悪性黒色腫の治療は原則として外科的切除が中心となるが、新薬による補助化学療法や適応含めた治療戦略を再考する必要がある。