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2023年8月29日 発表者:中村 友紀(南部徳洲会病院研修医2年目)

論文名: Adhesive small bowel obstruction following abdominal surgery in young children (≤ 3 years): A retrospective analysis of incidence and risk factors using multivariate cox regression

雑誌: J Pediatr Surg. 2022; 57(9):55-60
PMID: 35115170
論文要旨
 小児(3歳以下)の術後小腸閉塞(SBO)の発症率やリスク因子については明らかにされていない。アムステルダム大学病院のデータベースから3歳以下の腹部手術既往のある患者を対象にし、後ろ向き研究を行った。この結果、同年齢の児の術後SBOの発生率は5%であった。疾患別では、壊死性腸炎、腹壁破裂、腸閉塞がSBO発症のハイリスク疾患であった。その他の危険因子は、ストーマの既往、緊急手術、術後感染であった。幼児の術後小腸閉塞の発症率は、年長児の比べて高く、そららは区別して論じられるべきである。本研究で示されたリスク疾患や危険因子を認識することが、小腸閉塞の発症を減少に寄与すると考えられる。


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