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 高槻教授が、5月20日に開催された琉球大学『でいご会』総会で肝臓病についての講演を行いました。同会は医学部の人体解剖学実習の際に献体となられることを申し出られた方々の篤志会であり、現在では1500名を超える多くの会員がおられます。人体解剖学実習は医師を目指すにあたり必須のものであり、会員の方々の崇高なお気持ちに支えられております。総会は通常年1回開催されておりますがコロナ禍でしばらく中止となっており、今回はひさしぶりの対面開催でした。
 当日は多くの会員の方々にご出席いただき、解剖実習を終えた医学部の学生や琉大病院研修医から感謝のことばが述べられました。高槻教授は『肝臓病とその治療』の演題で、特に近年大きな問題となっているメタボに伴う脂肪肝のお話や末期肝不全に対する肝移植のお話をされました。琉大病院ではすでに20例を超える生体肝移植を行っており、献体の申し出をされている方々であるため健康への意識が高く、皆様熱心に聴講されておりました。
 臨床・研究のみならず教育は大学病院の重要な使命であり、特に我々外科医はいまだにご献体から人体解剖の勉強をさせていただいています。今後も会員の方々のご意志を最大限に尊重し、医学の発展のため務めてゆく決意を新たにしました。

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