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 2022年より東京新宿の国立国際医療研究センター大腸肛門外科に国内留学させて頂いております林です。2023年7月7日に尼崎にて開催されました第99回大腸癌研究会にて、優秀演題賞を受賞することができましたのでご報告申し上げます。 
 大腸癌研究会は1973年に設立され、ガイドライン・取り扱い規約・プロジェクト研究に携わる会で、大腸領域において非常に歴史がある研究会です。毎回主題演題が定められ、全国の大腸癌の専門家が鎬を削る活発な研究会です。大腸癌領域では大腸肛門外科学会と並ぶ主要な研究会とされています。 
 今回の主題は3つあり、1)『直腸癌治療の最前線』、2)『StageIVに対するR0手術の治療成績』、3)『虫垂腫瘍のすべて』でした。主題に採択されることが非常に難関とされていますが、2)は指導医の合田良政先生が採択され、3)に私が採択されました。 
 今回、『当科にて手術を施行した虫垂原発腹膜偽粘液腫120例の検討』を発表しました。各主題の中から一演題のみ優秀演題賞が授与されますが、幸いにも私の演題が選ばれました。主題に加えて優秀演題賞は特に栄誉ある賞となっております。 
 今回の発表内容は、合田良政先生・矢野秀朗先生が国立国際医療研究センターにて施行してきた腹膜悪性疾患に対する真摯な臨床データの蓄積に基づいたものでした。ハイボリュームセンターならではの様々なテーマの中から、一つの重要な臨床データを発表し、研究会に認められたことは非常に栄誉あることです。 
 これはひとえに、指導医である国立国際医療研究センターの合田先生および、高槻教授・金城先生・野村医局長をはじめとした琉球大学第一外科医局の先生方のご指導の賜物であると、痛感しております。諸先生方に感謝申し上げます。 
 帰りに合田先生と一緒に美味しいたこ焼きを食べようと予定しましたが、表彰式の関係で食べそびれてしまったのが唯一の心残りですが、今回の研究会では非常に貴重な経験を積むことができました。今後も精進してまいります。 

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