新着情報

11月11日(土)に浦添のP‘s SQUAREで開催された、『薬害HIV感染被害者の長期療養のための勉強会』で高槻教授が講演しました。

1980年代に血友病に対する非加熱血液製剤により発生したいわゆる『薬害エイズ』の患者さんたちの大半は、実はC型肝炎ウイルス(HCV)にも感染しています(HIV/HCV重複感染)。今でこそDAA治療でHCVも根治できる時代ですが、HIVの治療が発展したあとも、HCVによる肝硬変や肝癌で亡くなる方の割合が減っていないことが、長らく問題となっています。高槻教授は前任地の長崎大学時代から、厚労科研(兼松班→江口班)によりHIV/HCV重複感染者に対する肝移植の研究を継続しており、このたび、沖縄で開催された勉強会でその成果を中心に講演されました。沖縄の薬害患者さんとそのご家族に向けて、定期的な肝機能検査の重要性と、以前は難しかった重複感染の方への肝移植成績が飛躍的に向上していることなどをお話されました。その他、HIVの最新治療や血友病の方の脳出血・血栓のリスク、関節機能保持、医療制度など、様々な情報を共有しました。この勉強会が、沖縄の薬害HIV感染被害者の方々のお役に立てたら幸いです。

関連記事一覧