2023年11月15日　抄読会　発表者：新垣慎太朗

論文名：Automated segmentation by deep learning of loose connective tissue fibers to define safe dissection planes in robot-assisted gastrectomy

雑誌名：Scientific Reports 21198(2021)

論文要旨：deep learningの技術が発達し、放射線、病理、消化管内視鏡だけでなく、外科手術領域にも応用されている。術中の誤認による合併症を低減するために、視覚・ロボティクスのサポートだけでなく”surgicla brain”が必要かもしれない。今回、ロボット支援下胃切除における安全な剥離層である疎性結合織（LCTF）を自動でセグメンテーションした。外科医により、手術動画を用いてアノテーションを行い、U-Netモデルで学習した。
80枚の手術フレームにセグメンテーションを予測し、20人のエキスパートによりアンケートで評価した。外科医によって作成されたGround truthと比較したところ、平均のF1/Diceスコアは0.549であった。エキスパートは3.52のsensitivity score, 0.14のmisrecognition scoreをつけた。この技術は安全な剥離層を示すことで、合併症を低減する可能性が示唆された。