沖縄カトリック中学高等学校の学生が臓器移植について高槻教授にインタビューしました
琉球大学病院では当科が生体肝移植と脳死膵移植、腎泌尿器外科が腎移植を行っています。すでに肝移植については40例以上の実績があり、先日は沖縄で初の膵・腎同時移植を行いました。沖縄でも臓器移植という医療が浸透しつつあるところです。
そんな中、このたび沖縄カトリック中学高等学校の学生7名が、高槻教授に臓器移植についての知識を深めるためのインタビューを希望され、琉大病院で実施致しました。
まず高槻教授から臓器移植の概要についてのお話があり、学生からの質問を受けるかたちで進行しました。特に脳死下における臓器提供について、医療者の心境や家族の思いなど問われました。高槻教授からは、
・『臓器移植』というと特殊な、それこそ人体実験的なイメージを持たれるかもしれないが、保険適用が認められている一般的な治療であること
・大きな手術だが、うまくいったときの効果は絶大で、命が助かるだけでなく元気になること
・生体であれ脳死であれ、提供する側の「提供したい気持ち」と患者側の「臓器を受けたい気持ち」が合致しないと成り立たないこと
・特に生体移植の場合は、ドナーの気持ちと安全性が最優先であること
などが質問に答えるかたちで解説されました。学生たちもとても熱心に聞いており、臓器移植が決して他人事ではないことを理解できたようでした。
琉大病院では、肝臓・膵臓・腎臓の臓器移植を行っています。病院全体の総合力が必要で、県内唯一の特定機能病院である当院ならではの治療です。他の治療が難しい場合は、いつでもご相談いただければと思います。

